国際結婚 知っておきたいオーストラリアの親子関係

オーストラリアの親子関係からみる「自由」

オーストラリアの親は子供に答えを出させる

私にはオーストラリア人の夫がいます。その夫には、21歳になる娘がいます。その娘が先日、ブリスベンからパースへと旅立って行きました。大学へ行くためです。

彼女は高校を卒業するとき、「大学へ行くより世界を見たい」と言って、大学へ行くと言う選択肢をリストから外しました。ひそかに大学へ進学することを期待していた私の夫ですが、「それも面白そうだ!」と言って、大学へ行くメリットを伝えるわけでもなく、大学へ行かないデメリットを諭すわけでもなく、世界を見ることの楽しさにフォーカスをして、いろんな知恵を娘にシェアしたんです。

こういったことはこれが初めてではなく、彼女が15歳で「ビーガン(完全菜食主義者)になる」と宣言した時も、「それが君の決断なら、全面的にサポートするよ」と言っただけ。成長期の娘が動物タンパク質を摂取しないことのデメリットなど、気になるところも多々あったとは思うのですが、それは口に出さずに、彼女にとって必要だと思われるサプリをすぐに購入し、彼女に渡していたのを覚えています。

止めるのではなく、やらせてみて、本人に答えを出させる

これが夫の方針で、そしてそれは私の夫だけではありません。私が親しくしているオーストラリアの友人夫婦たちは、子供たち自身に答えを出させる、という育て方をしています。

オーストラリアの親は子供の結婚に口を挟まない

私と夫の夜のくつろぎタイムはNetflixを見ることで、韓国ドラマも見ますし、インドのドラマも見ます。アジアドラマを見るたびに驚くのは、親が娘や息子に対して婚活へ介入していく場面です。「いつ結婚するの?」「いつになったら結婚して親を安心させてくれるの?」この言葉が食事中のシーンで頻繁に出てくるんです。

私の父と母も、食事のたびに兄に同じことを言っていました。兄が一緒にお夕飯を食べたがらなかった理由が今ならはっきりわかります。

「いつになったら結婚して親を安心させてくれるの?」
これは子供に罪悪感を与えて親の思い通りにさせるやり方ですが、かなり悪どいですよね。

私の親は決して悪どい人間ではありませんでしたし、子供の気持ちを尊重してくれる親でしたが、こと結婚のこととなると、無意識のうちにこう言う言い方するわけですから、長男の結婚については親が口を挟んでいいと思っていたのでしょう。

オーストラリアでは、友達同士でさえ「いつ結婚するの?」は口にしません。結婚するのかしないのか、するならいつなのか、それは100%、彼や彼女のmatter(問題)で、友達が口を挟むことではないからです。

オーストラリアの親は諭すより体験させる

さて、夫の娘の話に戻ります。

彼女は「大学へ行くより世界を見たい」と言って大学へ行かないことを決め、せっせとアルバイトをしてお金を貯めて、卒業から一年後、7キロのバックパックを背負ってアジアの国々を4ヶ月かけて旅するひとり旅に出かけて行きました。

親として、19歳の娘のひとり旅は心配だったに違いありません。それでも旅に出した夫と夫の元パートナー(彼女の母親)、本当にあっぱれだと思います。

自分たちの不安を「あなたのことが心配だから」と言う言葉に変えて子供の決意を止める
ということをしないのです。

結果、彼女はたくさんの友達を作り、たくさんの本を読み、ひとまわりも、ふたまわりも大きくなって帰ってきました。
教育するのではなく、体験させて学ばせるのです。

オーストラリアで本物の自由を学ぶ

オーストラリアの若者はバックパッカーで世界を見て歩く

旅から帰った彼女は、またせっせとアルバイトを始めましたが、そうこうしているうち初めてボーイフレンドができました。彼女は父親に似て背も高く、足もすらりと長く、美しい娘です。バイト先でデートに誘われることも度々。ところが彼女は恋に全く興味なく、相変わらずたくさんの本を読み、世界を旅することしか考えていない様子です。

そんな彼女にボーイフレンドができ、夫は大喜び。あってみたら、まさに彼女と似たライフスタイル(彼はベジタリアンで、大学を卒業後、一人で世界旅)をしている若者で、お似合いのカップルです。

それから半年後、彼女はボーイフレンドと一緒にヨーロッパの旅に出かけて行きました。二人ともバックパッカーですから、重いバックパックを背負っての旅です。4ヶ月も寝食を共にしながら旅をするのって、大人夫婦でも大変ですよね。それを19歳と23歳の若いカップルは見事にやってのけ、二人で強いパートナーシップを築き上げて帰ってきてくれまた。

そしてそれから半年後です。未来を考えていた彼女は「あ、大学へ行こう」と思たち、大学へ行くことに決めたんです。

21歳。23ヶ国を自分の稼いだお金で旅し、世界の一部を見たあとで下した決断です。

オーストラリアでは社会経験してから大学へ行く

高校を卒業して、まずは世界を見て、恋人と同棲し、それからから大学へ行く 彼も一緒についてくる
これ、日本ではたぶん考えられない順序だと思います。

夫の娘の行動は行き当たりばったりかもしれません。計画性がないと言えるかもしれません。でも、計画がないから、いつでも方向転換が可能です。その時の情勢や状況を見て、その時々で自分で判断し、決断を下し、自分で責任を取る、という訓練が全ての過程で経験できるのです。

彼女は、スーパーのアルバイトもしましたが、テレビ局や映画業界でも仕事をさせてもらえる機会を得て、時給15ドルの世界も、初月からいきなり月収6000ドルという世界も、20歳と言う若さで経験しています。

大学へ行く前に、こう言う経験ができるって素晴らしいですよね。そして本当に必要だと思った時に大学へ行く。この順番が、自己投資としては最高のリターンを得られる形かもしれません。

私も夫も、社会に出て何度も仕事を変えてから、30代後半で大学、大学院へと進みました。公務員になったのは40代になってからです。私の周りには、40代、50代で大学へ行って、さらに条件の良い職を得た友人たちもいます。自己投資、いくつになってもできると言う素晴らしい例だと思います。

オーストラリアには年齢制限もない

オーストラリアには年齢制限がないのも、日本とは大きく異なるところです。

こちらの履歴書には、生年月日や年齢を記載する必要がありません。昨日も男性が69歳、女性が58歳のカップルに会ってきましたが、彼らはその年齢でも転職を繰り返し、住みたい場所に移動しては住んでいます。

年齢が年齢だから転職のたびに賃金が下がっているのでは?と思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。老人介護の講師である彼らは、どこの街へ行ってもすぐに仕事を見つけています。年齢よりも経験が買われるからです。

想定外の同性愛

想定外といえば、こんなことがつい最近ありました。

オズマッチの男性会員さんの一人が、ランチの途中で
「昨日、娘からガールフレンドを紹介されたんだ。」と話してくれました。よくよく話を聞くと、彼の娘さんが紹介したガールフレンドとは、恋愛関係にあるガールフレンドだったのです。

それで?と聞くと、「娘が幸せなら、僕としては何も言うことないよね」と、笑って話してくれました。
自分が同性愛者だと言うことを親に隠さなくてもいいという親子関係、いいですよね。とても健康的だと思います。

これがオーストラリア。

みんながみんなそうだとは言いませんが、予想外、想定外のことが起きても動じない。「そういうこともあるんだね」と受け入れる。
口で言うほど簡単なことではありませんが、土台として、そういうものが根付いているのがオーストラリアです。

オーストラリアで親になる

オーストラリアにはスクリプト(台本)がない

オーストラリアにはスクリプト(台本)がありません。ありますが、台本どおりに生きる必要はないと言うことを多くの人が知っています。
親は子供に台本を渡しませんし、子供は自分で自分のストーリーを作っていいのだということを知っています。

私が夫と結婚した時、彼には8歳の娘がいました。今21歳。子供を一人の人間として尊重すると言うことはどう言うことなのかを、夫と夫の娘の関係を見ながら学んだ私です。

私には子供がいませんが、素敵な親子にその実態を見せてもらい、十分に満足しています。

どんな親になりたいですか?

あなたもいずれオーストラリアで結婚し、オーストラリアで親になる日がくると思います。あるいはすでに自分の子育ては終わり、オーストラリアにいるパートナーの子供と関係を築いていく日がくるのかもしれません。

あなたは将来、子供とどんな関係を築いていきたいですか?

日本とオーストラリアの子育ての違いを考察しながら、どちらからもイイとこどりをして、日豪ならではの子育てを作り上げて行ってほしいと思います。

でもその前に、どんな子育てをしていきたいかを話し合うパートナーを見つけなければなりませんね。

まずはオーストラリアの結婚相談所オズマッチに無料会員登録をし、子育て論については、その後ゆっくりと考えることにしましょう。

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