60代になっても恋人のような夫婦が存在するオーストラリア

「恋人は欲しい、結婚はいらない」という独身女性の言い分

独身女性たちとお話しする機会があるたびに質問させていただくことがあります。「結婚したいですか?」。その時に返ってくる答えの中に「恋人は欲しいけど結婚はしたくない」というものがあります。

恋人は欲しいけど結婚はしたくない

これ、言い方を変えると、「恋人関係にはベネフィットを感じるけど、夫婦関係にはベネフィットは感じない」と訳してもいいんじゃないかと思います。恋人関係の時には感じられたベネフィットが、夫婦関係になると消えてしまうかのようです。

そこで、結婚はしたくないという彼女たちに、”結婚’から連想する言葉を挙げてもらうと

・縛られる
・不自由
・責任
・親戚づきあい
・家事
・出産

こんな単語が共通して出てきます。

ここに挙げられた単語はほぼ全てがネガティブな意味で語られています。例えば「出産」。本来なら出産はおめでたいことですが、ここでいう出産とは、「出産による自由時間の減少」です。

彼女たちが恐れているのは結婚そのものではなく、結婚によってもたらされるかもしれない自由時間や自由空間の減少かもしれません。結婚によって本当に自由が奪われるのなら、私も結婚したくないと思う一人です。

夫婦のダメモデルが両親だとしたら

結婚したことがない彼女たちが、結婚する前から結婚したくないと思うのは、結婚によってより幸せになったという人を見ていないからに他なりません。

その幸せそうなじゃい夫婦のモデルとして、一番身近にいるのは誰だと思いますか?

私は高校生になると「大人になっても絶対に結婚しない」と公言するようになっていました。「結婚しない」のではなく、「”絶対に” 結婚しない」のです。当時私の身の回りにいた結婚しているカップルというのは祖父母と両親だけ。この二カップルを見て育った私は、「”絶対に”結婚しない」と決めていました。

祖母を見て、あんな母親になるくらいなら結婚したくない、と思いましたし、母を見て、あんな風に人間としての尊厳を失われるような扱いを受けるなら、結婚などしたくないと思ったからです。

そしてそのうちに姉が結婚をしました。1ヶ月も経たないうちに実家の母に電話をしてきて、毎日2時間以上も夫や姑のことを愚痴る姉の姿を見た私は、「”絶対の絶対に”結婚しない」と決めました。

24時間夫や姑の愚痴をこぼすような結婚人生なんて真っ平御免だと思ったからです。

自分で経験したことがなくても、いつかそうなりたい、そうしたい、と思うのは、それをすることによって人生が楽しくなった人、嬉しそうな人、幸せそうな人、そんな人たちを見たり聞いたりした時です。そしてその逆もしかりですね。

残念ながら私の周りには、結婚したいと思わせてくれる先輩夫婦が1組もいませんでした。

チャーミーグリーンのCMで手をつないでいた老父婦が衝撃的

1983年に放送されたチャーミーグリーンという食器洗剤のCMは話題を呼びました。洗剤が注目されたのではありません。そこに登場している老夫婦があまりにも可愛いかったのです。

「絶対に結婚しない」と公言していた私にとって、手をつないで小さくダンスしている老夫婦の姿は衝撃そのものでした。

こんな夫婦の形もあるの??!!

私の住む田舎では、見たことも聞いたこともないような夫婦の形がそこにありました。そして日本中の人達が、CMの中で手をつないでいる老婦夫に理想の夫婦像を見たのではないかと思います。手をつなぐ夫婦に憧れたのではありません。手をつなぐことができる夫婦の関係に理想を見たのです。

とにかく、あんな夫婦になれるのなら私も結婚したい、と思わせてくれた、日本では珍しいCMでした。ただ残念なのは、あの老夫婦はCMの中だけで生きていて、現実にはお目にかかれないというところです。

日本では、少子高齢化に伴い官民あげて結婚を奨励していますが、理想となる夫婦モデルがいないところで、結婚しろ、結婚しろ、と言われても、独身者はワクワクもドキドキもしません。それよりも、チャーミーグリーン夫婦がお隣やコミュニティーや職場にいてくれたら、いえいえ、自分の両親がチャーミーグリーン夫婦そのものであってくれたなら、奨励されなくても結婚したくなるのだと思います。

日本の夫婦しか知らなかったら悲劇

見出しの「日本の夫婦しか知らなかったら悲劇」は、ちょっと過激な表現かもしれませんが、これは私の正直な気持ちであり、率直な意見です。

「絶対の絶対に結婚しない」と言っていた私が住んでいたところは日本です。そんな私が結婚相談所を立ち上げる気になったのは、オーストラリアで夫婦生活をしているからに他なりません。おそらくですが、私が今も日本にいたなら、結婚相談所を立ち上げるなんて発想は生まれていないでしょう。

理由は、「恋人は欲しいけど結婚はしたくない」と答えてくれた独身の彼女たちと似た感覚があるからです。

・縛られる
・不自由
・責任
・親戚づきあい
・家事(を一人で背負う)
・出産(を一人で背負う)

これが結婚後の世界だとしたら、そんな世界へ独身男女をお誘いしたいとは思いません。

夫婦のあり方をオーストラリアで学ぶ

私は夫婦のあり方というものをオーストラリアで学ぶことができました。結婚によって縛られるわけでも、不自由になるわけでも、家事を一人で担うわけでも、育児を一人で担うわけでもないのだと知らされ、そしてそれが本当だったとわかった今は、独身男女をついつい結婚の世界へとお誘いしたくなるのです。

オーストラリアと日本の独身男女をつなぐオズマッチは、夫婦のあり方というものを根底から覆された私の実体験から生まれたサービスになると言ってもいいかもしれません。

例えば、私の結婚観を根底から覆したコミュニケーション方法。夫婦間の問題や摩擦を会話(コミュニケーション)によって解決するという方法です。

会話によって問題を解決する、なんだそんなことか、と思うかもしれませんが、これを真剣にやってる夫婦ってどのくらいいるんでしょう。自分の思っていること、感じていることを正直に相手に伝えなければ、問題の解決口は見つかりません。「私たちは言いたいことを言っている」、というご夫婦の会話をよくよく聞いていると、言いたいことは言っていても、肝心なことは言ってない、ということが多々あります。

会話によって問題を解決する、これを手を抜かずにやり続けた先に、チャーミーグリーンのようなあの老夫婦の手をつなぐ形が完成されるのだと思います。

残念ながら日本では、夜遅くに帰宅した夫と向きあってじっくりと話をするというのは、体力的に双方にとても負担がかかる作業となります。じゃあどうしましょう?というわけで、私の結論はとっても簡単。それならオーストラリアで結婚相手を探しましょう。

あまりに安易すぎる考えですか? でも、それもありですよね。

二人の恋人関係が夫婦としても機能する それを可能にしてくれる土台がオーストラリアにはあります。

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